お箸の正しい持ち方とは?子どもも大人もできる矯正方法やマナーを紹介
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「お箸の正しい持ち方を知りたい!」
「お箸の間違った持ち方には何があるの?」
と思っている人もいるでしょう。
日本人なら毎日のように使うお箸ですが、正しい持ち方をしている人は意外と少ないかもしれません。
そこでこの記事では、江戸時代から和食を支えてきた鰹節専門店のにんべんがお箸の正しい持ち方や間違った持ち方をお伝えします。また、お箸の正しい持ち方ができるようになる矯正方法も合わせて解説します。
お箸を正しく持ちたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
お箸の正しい持ち方
お箸の正しい持ち方を覚えておきましょう。
- 上の箸の持ち方
- 下の箸の持ち方
- 箸の動かし方
それぞれ解説していきます。
上の箸の持ち方
お箸の先端から3分の2の部分を持ちましょう。鉛筆を持つように親指と人差し指、中指で挟みましょう。
お箸が中指の爪の付け根あたりに当たるようにします。
下の箸の持ち方
下のお箸も先端から3分の2の部分を持ちましょう。親指の付け根の上にお箸を乗せ、中指と薬指の間に入れて固定します。
箸の動かし方
お箸の動かし方は、下のお箸は動かさず、上のお箸だけ動かしてものをつかみます。
上のお箸を動かすときは、薬指は動かさず、中指、人差し指、親指を使いましょう。
慣れるまでは、「食べにくい……」と感じるかもしれません。しかし、正しい持ち方に慣れれば、美しい所作でいろいろなものをつかめるようになります。
お箸の間違った持ち方
「お箸の間違った持ち方には、どんなものがあるの?」と思っている人もいるでしょう。
意外と知らないお箸の間違った持ち方は、次のとおりです。
- クロス箸
- にぎり箸
- ペン箸
- 平行箸
- 人差し箸
それぞれ解説していきます。
クロス箸
お箸を真ん中で交差(クロス)させる持ち方です。
お箸が交差しているので、細かいものをつかむことが難しいです。多くの場合、下のお箸をうまく支えられていないことが原因とされています。
にぎり箸
お箸を5本の指を使って握る持ち方。じゃんけんのグーのような手の形です。
お箸を閉じたり開いたりができないので、料理をかき込んだり、刺して食べることになってしまいます。
ペン箸
ペンを持つように薬指を使わずにお箸を持っている状態です。
箸先を大きく開けられないので、大きなものをつかみにくくなります。
平行箸
お箸が平行になっている持ち方です。
箸先が閉じられないため、細かいものをつかむのが難しいです。
人差し箸
人差し指がお箸に触れない持ち方です。人差し指を使わないので、お箸に力が伝わらず、ものをうまくつかめません。
また、人差し指が突き出ているため、美しさにも欠けます。
マナー違反になるお箸の使い方
マナー違反になるお箸の使い方もあるため、覚えておきましょう。
- 刺し箸
- 指し箸
- 涙箸
- 探り箸
- 振り箸
- 渡し箸
- 合わせ箸
- 返し箸
- 持ち箸
- 舐り箸
- 移り箸
- 叩き箸
- 迷い箸
それぞれ簡単にお伝えしていきます。
刺し箸
料理に箸を刺して食べること。
指し箸
指を指すように、お箸を使って、相手を指すこと。
涙箸
お箸の先から汁を落とす行為。
探り箸
汁物をかき混ぜて、中の具を探ること。
振り箸
お箸についた食べ物を振り落とす行為。
渡し箸
食事中に食器の上にお箸を渡して置くこと。
合わせ箸
お箸からお箸に料理を渡す行為。
返し箸
お箸を逆にして料理をつかむ行為。
持ち箸
同じ手でお箸と食器を同時に持つこと。
舐り箸
お箸についた食べ物を舐めること。
移り箸
一度料理に箸をかけたのに、別の料理に移ってお箸をつける行為。
叩き箸
お箸同士を叩いて鳴らしたり、食器をお箸で叩いて鳴らしたりすること。
迷い箸
お箸を持ったままどの料理にするか迷う行為。
お箸の正しい持ち方を覚えるメリット
「正しいお箸の持ち方を覚えると、どんないいことがあるの?」と思っている人もいるでしょう。
お箸の正しい持ち方を覚えるメリットは、主に次のとおりです。
- 所作が美しく見られる
- 周りの人へ不快感を与えずに済む
- 日本文化を正しく伝えられる
順番に解説していきます。
所作が美しく見られる
お箸を正しく持つことで、所作が美しく見られて、「品のある人」という印象を周りに与えることが可能です。
正しい持ち方をしていれば、食べ物をこぼしにくいため、きれいに食事ができます。
食べ方が汚い人より、食べ方が美しい人のほうが多くの人が好感を持つでしょう。
周りの人へ不快感を与えずに済む
お箸の持ち方が間違っていると、「品がない」「行儀が悪い」という不快感を周りに与えてしまうかもしれません。
「箸に始まり箸に終わる」という言葉があるほど、和食においてお箸の持ち方はマナーや礼儀の重要な部分です。
お箸を正しく持つことで、一緒に食事をする人を嫌な気持ちにさせずに済みます。
日本文化を正しく伝えられる
お箸は日本を代表する文化です。
正しいお箸の持ち方をすれば、日本文化を正しく次の世代に伝えることが可能です。
自分が正しいお箸の持ち方をすることで、子どもにも正しいお箸の持ち方を伝えられます。
子どもも大人もできるお箸の矯正方法
子どもも大人も間違ったお箸の持ち方をしているかもしれません。そこで、子どもも大人もできるお箸の矯正方法をお伝えします。
- 輪ゴムを8の字にして矯正する
- お箸を薬指に固定して矯正する
- 矯正箸を使う
全ておこなう必要はないので、興味があるものから試してください。矯正によって、正しい箸の持ち方が身につきます。
輪ゴムを8の字にして矯正する
輪ゴムが1つあれば、簡単にできる矯正方法です。手順は以下のとおりです。
1.輪ゴムを8の字にクロスさせて親指と人差し指を入れる。
2.親指にかけた輪ゴムの中に下のお箸を入れる。
3.上のお箸は輪ゴムの中に入れずに持つ。
下のお箸が輪ゴムで固定されているので、上のお箸だけを動かしやすくなります。手の力がまだ弱い子どもにもおすすめの方法です。
お箸を薬指に固定して矯正する
こちらも輪ゴムを使った矯正方法です。手順は次のとおりです。
1.薬指に輪ゴムをゆるく巻く。
2.下のお箸を輪ゴムの中に入れる。
3.上のお箸は輪ゴムの中に入れずに持つ。
こちらも下のお箸が固定されているので、上のお箸だけを動かしやすくなります。注意点としては、薬指に強く輪ゴムを巻きつけてしまうと血が止まってしまう恐れがあるので、ゆるく巻くようにしましょう。
矯正箸を使う
正しいお箸の持ち方を身につけたいなら、矯正箸を使うのもおすすめです。
矯正箸は正しい位置に指をおいて使えるように設計された箸です。箸に印やくぼみがついているので、正しいお箸の持ち方を覚えられます。
矯正箸によっては、上のお箸と下のお箸がくっついており、正しいお箸の動かし方に矯正できるものもあります。
まとめ:お箸の正しい持ち方をして料理を楽しみましょう
日本人ならお箸は毎日のように利用するでしょう。
お伝えしてきたように、お箸には以下のマナー違反があります。知らないと食事の相手を不快にさせてしまうかもしれないので、覚えておきましょう。
- 刺し箸
- 指し箸
- 涙箸
- 探り箸
- 振り箸
- 渡し箸
- 合わせ箸
- 返し箸
- 持ち箸
- 舐り箸
- 移り箸
- 叩き箸
- 迷い箸
逆に、お箸の正しい持ち方を覚えておくと以下のメリットがあります。
- 所作が美しく見られられる
- 周りの人へ不快感を与えずに済む
- 日本文化を正しく伝えられる
正しいお箸の持ち方をして、料理を楽しみましょう。
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ぜひ正しいお箸の持ち方をして、おいしい料理を楽しみましょう。