鰹節を使った料理!定番から簡単に作れる時短レシピを専門店が解説!
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「鰹節の使い道が分からない」
「鰹節を使った美味しい料理が知りたい」
と思ったことはありませんか?
そこでこの記事では、江戸時代から続く鰹節専門店のにんべんが、鰹節のおすすめレシピを以下の通りご紹介します。
- ・定番レシピ
- ・時短レシピ
- ・低カロリーレシピ
この記事を読めば、鰹節の楽しみ方の幅が広がります。ぜひ最後までご覧ください。
目次
鰹節を使った定番料理のレシピ!
まずは、鰹節を使った定番の料理をご紹介します。
- ・「たいめいけん三代目 茂出木浩司レシピ」彩り野菜のパスタ
- ・「日本橋ゆかり 三代目 野永喜三夫レシピ」お蕎麦屋さん風カレーうどん
- ・「日本橋ゆかり 三代目 野永喜三夫レシピ」ひじきの煮物
それぞれ解説していきます。
(調理時間:15分、熱量:435kcal)
「たいめいけん」の三代目茂出木浩司氏考案の塩を使わずに作ったパスタです。
用意するもの(2人分)
- ・薫る味だし(かつお)…味付け用、小さじ1、トッピング用、適量
- ・本枯鰹節…お好み
- ・トマト…小3個
- ・茹でたグリーンアスパラ…4本
- ・黒オリーブ…40g
- ・アンチョビ…20g
- ・にんにく…1片
- ・ケイパー…大さじ1
- ・スパゲッティ…160g
- ・オリーブオイル…大さじ2
作り方
- 材料を以下の通りに切る。
- ・黒オリーブ…輪切り
- ・アンチョビ…みじん切り
- ・にんにく…半分に切って、芽を取り、みじん切り
- ・トマト…輪切りにして、ざっくりと角切り
- ・茹でたアスパラ…1cm幅に切る
- フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて強火にかける。
- にんにくを加え、焦がさないよう香りが出るまで炒める。アンチョビ、ケイパー、黒オリーブ、アスパラの順に加えながら炒める。
- 3に茹でたスパゲッティを入れてからめる。オリーブオイル大さじ1と「薫る味だし(かつお)」を小さじ1加えて炒め、トマトを入れてからめる。
- お皿に盛り、「薫る味だし(かつお)」と「本枯鰹節」をかけて完成。
コクのある本枯鰹節が、おいしさを引き立てます。
具材は切って炒めるだけなので、簡単に作れるのも、嬉しいポイントです。
「日本橋ゆかり 三代目 野永喜三夫レシピ」お蕎麦屋さん風カレーうどん
(調理時間:25分、熱量:999kcal)
つづいては、野永喜三夫氏考案のレシピです。
お蕎麦さんで出てくるような本格的なカレーうどんです。
用意するもの(2人分)
- ・つゆの素特撰…160ml
- ・本枯鰹節…適量
- ・水…800ml
- ・カレールウ(刻んだものや、フレークを使用)…60g
- ・水溶き片栗粉・片栗粉…各大さじ2
- ・豚バラスライス…150g
- ・長ねぎ…1本
- ・冷凍うどん…2玉
作り方
- 長ねぎは、青い部分と白い部分に切り分ける。それぞれ縦4等分に切った後、さらに3〜4cmに切る。
※長ねぎは、細長く切ると、麺とからみやすくなります。
- 豚バラスライスは、端まで伸ばし、一口大に切る。
- 水と「つゆの素特撰」をフライパンに入れ、冷たいうちにカレールウと2を加える。肉をほぐしつつ、強火で加熱する。
※つゆが冷たいうちに豚肉を加熱することで、肉が柔らかくなり、味も良くなります。
※カレールウの量は、適宜お好みで調節してください。
- ひと煮立ちしたら、1の長ねぎの白い部分を加える。水溶き片栗粉を徐々に加えて全体をよく混ぜる。とろみがつくまで強火で加熱し、長ねぎの青い部分を加える。
※ねぎの青い部分は火を通しすぎないようにすると、色がきれいです。
- フライパンに湯を沸かして冷凍うどんを入れる。ひと煮立ちしたら、ざるに上げる。
※ゆでうどんも使えます。冷凍うどんはコシが強く、味わいが本格的になるのでおすすめです。
- 温めたうどんを器に盛り、4をかける。仕上げに「本枯鰹節」をのせて完成。
※最初に4のおつゆだけすくって器に注ぎ、麺とからめます。その後、具を乗せると、食べやすくて見た目が整います。
簡単な調理ですが、「つゆの素特撰」で仕上がりは本格的になります。本枯鰹節によって豊かな風味が楽しめます。
(調理時間:60分、熱量:119kcal)
コクとうま味と香りを楽しめる一品です。豊かな味わいなので、ご飯が進みます。
用意するもの
- ・薫る味だし(かつお)…2パック
- ・本枯鰹節…1パック(2.5g)
- ・水…500g
- ・醤油…50g
- ・みりん…50g
- ・砂糖…10g
- ・ごま油…大さじ1
- ・干しひじき…30g(戻して250g)
- ・ちくわ…2本(100g)
- ・にんじん…30g
- ・木の芽…お好み
作り方
- ちくわは2mm幅に輪切り、にんじんはよく洗って皮つきで千切りにする。ひじきは戻しておく。
- フライパンに砂糖・みりん・醤油・水を入れて、合わせ調味料を作る。
- 戻したひじき・ちくわ・にんじん・「薫る味だし(かつお)」を入れ、時折混ぜつつ煮詰める。
- ほとんど水分がなくなったら、ごま油と「本枯鰹節」を加えて、軽く混ぜつつ煮る。
- フライパンで炒める音がしてきたら、お皿に盛りつける。木の芽を添えて完成。
和食と相性が抜群な鰹節が、素材のうま味を引き出します。
鰹節を使った時短料理のレシピ!
鰹節を使った時短料理をご紹介します。忙しくてもサッと作れるので、ぜひお試しください。
- ・かつおぶしめし
- ・和風カルボナーラ
順番に解説していきます。
(調理時間:2分、熱量:343kcal)
手軽に作れるので、忙しい時の朝食や夜食にぴったりです。鰹節と卵の組み合わせが絶品です。
用意するもの(1人分)
- ・ごはん…茶碗1杯(150g)
- ・かつおぶしめし削り…1袋(3g)
- ・生卵…1個
- ・醤油…小さじ2/3
作り方
- 温かいご飯を茶碗に盛り、かつおぶしめし削りをかける。
- 卵を割って入れる。
- 醬油を回しかけて完成。
鰹節のうま味によって、卵かけご飯がいっそうおいしくなります。
鰹節ご飯については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
【絶品】鰹節ご飯のレシピ!鰹節専門店がおいしい作り方のポイントを伝授
(調理時間:10分、熱量:530kcal)
かつおぶしと水菜がアクセントになっている、いつもと違ったカルボナーラです。
用意するもの(2人分)
- ・つゆの素特撰…大さじ2
- ・本枯鰹節…お好みで
- ・水…大さじ1(つゆ希釈用)
- ・卵…2個
- ・ベーコン…60g
- ・生クリーム…30ml
- ・おろしたパルミジャーノチーズ…大さじ3~4
- ・スパゲッティ…160g
- ・水菜…1株
- ・黒こしょう…適量
作り方
- ベーコンを1cm幅に切る。フライパンにオリーブオイルを入れ、強火でベーコンを炒める。
※ベーコンを香ばしく焦がすイメージでカリッと炒めるのがポイントです。
- 深鍋にたっぷりの湯を沸騰させて塩を加え、表示時間通りにスパゲッティを茹でる。スパゲッティ同士がくっつかないように混ぜる。
- ボウルに卵を割り入れ、泡立てるように混ぜる。さらに粉チーズ・生クリーム・希釈した「つゆの素特撰」を加えて混ぜておく。
- ベーコンを炒めたフライパンに溜まった余分な油を、クッキングペーパーでふき取る。その後、フライパンに茹でたスパゲッティを入れ、全体を絡ませるように軽く炒める。
- フライパンの火を止め、余熱の状態で3の卵液を注ぎ、手早く和える。
※卵液が固まりすぎないように余熱で混ぜ合わせると、ほどよく仕上がります。卵を入れてからは、さっと絡めるだけでOK。すぐにフライパンから移します。
- 皿にスパゲッティを盛り付け、黒こしょうを振る。ボウルで10cmほどの長さに切った水菜・オリーブオイル・塩少々・かつおぶしを一緒にあえてスパゲッティに添える。さらに、かつおぶしをふりかけたら完成
鰹節を使った低カロリー料理のレシピ!
鰹節は、低カロリーの料理を作る際にも活躍します。健康が気になる方、ダイエット中の方に作ってほしいレシピをご紹介します。
- ・なすのしぎ焼き ごま風味
- ・たけのこにんべん煮
- ・和風コールスロー
ぜひ参考にしてください。
(調理時間:20分、熱量:81kcal)
なすで作っているので、低カロリーな料理です。ただし、だしで味付けているので、しっかりと舌を楽しませてくれます。
用意するもの(2人分)
- ・なす…中3個(200~250g)
- ・長ねぎ(青い部分)…適量
- ・練りみそ
【練りみその材料】
- ・ごま油…少々
- ・赤みそ…25g
- ・砂糖…大さじ1/2
- ・炒りすりごま…小さじ1
- ・フレッシュパックゴールドソフト削り…1袋(2.5g)
作り方
- なすはヘタを取って縦半分に切り、たっぷりの水に浸す。水分を拭き取って耐熱性の容器に並べたら、ラップをかけて電子レンジ(500W)で2分半〜3分加熱する。
- 練りみその材料を、1とは別の耐熱性の容器に入れて混ぜる。ラップをかけずに電子レンジ(500W)で約30〜45秒加熱する。
- 1のなすの切り口に、2の練りみそを塗る。オーブンで表面にほど良く焦げ色がつくまで焼く。
- 斜め切りした長ねぎを加えて完成。
電子レンジとオーブンで、簡単に調理できるレシピです。練りみその味がたまらない一品です。
(調理時間:30分、熱量:76kcal)
つゆの素特撰と本枯鰹節で味付けをした料理です。たけのこの味を引き出した一品です。
用意するもの(4人分)
- ・つゆの素特撰…大さじ3(45ml)
- ・本枯鰹節物語…4パック
- ・水…1カップ(200ml)
- ・砂糖…大さじ1(9g)
- ・ごま油…大さじ1(17g)
- ・たけのこ水煮…200g
- ・粉山椒…2g
- ・木の芽…お好み
作り方
- たけのこについた白い塊は、洗い落とす。縦半分に切って、2mm幅で薄切りにした後、また半分の長さに切る。
- フライパンに以下を入れる。
- ・たけのこ
- ・水
- ・つゆの素特撰
- ・砂糖
- ・本枯鰹節2パック
- 火をつけ、たけのこ同士を離すように箸で混ぜつつ中火〜強火で煮詰める。
※冷たい状態から、たけのこにだしを吸わせて煮含めます。
※時間があれば、汁が半分くらいになったら一度火を止め、冷ましてから再び火をつけます。
- 煮詰まって水分がなくなる直前、残りの「本枯鰹節」2パックをふりかける。香りづけのごま油を加えて、すばやく炒り上げる。仕上げに粉山椒を加えてもOK。
※味が濃縮したところに、本枯鰹節を入れることで、色味は薄くてもしっかり味がしみます。粉山椒を加えると、ピリッとした辛さで味がしまります。
- 皿に盛りつけ、木の芽を添える。
たけのこのおいしさを味わいながら、鰹節の風味が楽しめる一品です。
(調理時間:20分、熱量:99kcal)
野菜を手軽に摂れる料理です。ツナが入っているので、食べ応えもあります。
用意するもの(4人分)
- ・つゆの素特撰…大さじ4(60ml)
- ・本枯鰹節物語…1パック(2.5g)
- ・キャベツ…約半分(500g)
- ・にんじん…50g
- ・ツナ缶オイル入り…1缶(70g)
- ・白炒りごま…大さじ1(9g)
- ・ごま油…大さじ1(12g)
作り方
- キャベツは半分に切って、汚れている部分を切り落とす。芯を取ってさらに半分に切る。長さ3〜4cm、幅5mm〜1cmのザク切りにし、ボウルに入れておく。
※キャベツは縮むため、少し太めに切ります。
- にんじんはよく洗った後、皮つきのまま縦に薄くスライスして広げて重ね、千切りにしてボウルに入れる。
- 2に「つゆの素特撰」を入れてよく揉む。
※「つゆの素特撰」の塩分でしんなりします。馴染むまでしっかり揉みます。
- しんなりしたら、以下を入れ、ボウルを回しつつ、さっくりとよく混ぜる。
- ・ツナ
- ・白炒りごま
- ・「本枯鰹節物語」
- ・ごま油
※ごま油を加えると、徐々によい香りがしてきます。冷蔵庫に入れておき、馴染んだ頃に食べるのもおすすめです。
作り方がシンプルなため、野菜と「つゆの素特撰」のバランスがポイントです。
鰹節の料理を作る前に覚えておきたい豆知識
鰹節の料理を作る前に、覚えておきたい豆知識を以下の通りご紹介します。
- ・鰹節ができるまで
- ・カビの役割
- ・本枯鰹節は最上級の鰹節
それぞれ解説します。
鰹節ができるまで
鰹節は、以下の工程を経て、製造されます。
- 近海のカツオは水氷で保存、遠洋のカツオは急速に-20〜50℃に冷凍させ保管します。
- カツオは頭を切って、内臓を取り除いて水洗い後、三枚におろします。さらに背側と腹側に切り分けます。
- 金属製の籠の中に、生切りしたカツオを丁寧に並べます。
- 籠立て後、75〜98℃のお湯で60〜90分ほど煮熟します。
- 1本ずつ手作業で骨を抜きます。
- 燻(いぶ)すことを「焙乾」と言い、何度も行われます。最初に行われる焙乾を「水抜き焙乾」と言います。
- 水抜き焙乾の翌日、損傷している箇所を修繕します。
- 修繕が終わった節を、もう一度焙乾します。一気に焙乾するのではなく、休ませながら十~十五番火まで繰り返し行います。
- 焙乾後、カビが付きやすいよう、表面の燻煙成分を削り落とします。
- 優良な鰹節カビをつけ、専用の室(むろ)で貯蔵します。
- 節を日に干します。節についているカビをブラシで一本ずつ払っていきます。水分を抜くため、カビ付けと日乾を繰り返します。その後、職人が選別したものが出荷されます。
鰹節は、上記のように多くの工程と時間をかけて作られています。
カビの役割
鰹節に使うカビは優良なカビで、以下の役割があります。
- ・悪性のカビを防ぐ
- ・鰹節の生臭みを消す
- ・味わいのある澄んだだしが取れる
人には無害で、安全性が高いカビが使われています。
鰹節に使うカビについて、詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
本枯鰹節は最上級の鰹節
鰹節は「荒節」「枯節」「本枯鰹節」の3種類です。本枯鰹節は、最高級品とされ、多くの手間暇をかけて作られます。
本枯鰹節は風味が強く、だしを取ると澄んだ色になります。荒節とは全く違った味わいなので、愛用者が多いのです。
本枯鰹節のことをもっと知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
鰹節の料理を作る時に使いたい鰹節
鰹節の料理を作る時に使いたい鰹節をご紹介します。使う鰹節にこだわると料理が高級料亭の味に近づきます。にんべんは鰹節専門店として300年以上の歴史があり、職人がこだわりの製法で作った鰹節を販売しています。
プロの料理人からも高い評価を受けています。
かつおぶしめしを食べるときは「かつぶしめし削り」がおすすめです。
▶にんべんのかつぶしめし削りはこちら
本枯鰹節の味や香りで、いつもよりご飯が進みます。かつおぶしめしを作る際は、ぜひお試しください。
「本枯鰹節物語」は、この記事でも取り上げました。
▶にんべんの本枯鰹節物語はこちら
仕上げとして料理に乗せると、鰹節のコクが料理を引き立てます。いつもの料理に少し変化をつけたい方へおすすめです。
まとめ:おいしさが詰まった鰹節の料理を味わってみましょう
鰹節を使った、定番・時短・低カロリーのレシピをそれぞれご紹介しました。鰹節はさまざまな料理で活躍する食材です。いつもの料理に加えると、一味違った味わいが楽しめます。最後にもう一度、にんべんの鰹節を紹介します。
ごはんをおいしく食べたい時は「かつぶしめし削り」が便利です。
▶にんべんのかつぶしめし削りはこちら
伝統の技で仕上げた本枯鰹節削りの味と香りを楽しめます。熱々の白飯との相性がよいです。
「本枯鰹節物語」は、幅広い料理に使える鰹節です。
▶にんべんの本枯鰹節物語はこちら
300年以上の職人の技が詰まった鰹節です。本枯節の上品でコクのある味をお楽しみ頂けます。
にんべんの鰹節でおいしさが詰まった鰹節の料理を、ぜひお楽しみください。