鰹節に含まれる栄養素について徹底解説!役割や特徴について
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鰹節とは?栄養が豊富な熟成食品
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鰹節に含まれる栄養素とそれぞれの役割・特徴
<鰹節100gあたりの栄養成分>
カロリー | 356kcal | |
たんぱく質 | 77.1g | |
脂質 | 2.9g | |
炭水化物 | 0.8g | |
ビタミン | ビタミンD | 6μg |
ビタミンE | 1.2mg | |
ビタミンB1 | 0.55mg | |
ビタミンB2 | 0.35mg | |
ナイアシン | 45mg | |
ビタミンB6 | 0.53mg | |
ビタミンB12 | 14.8μg | |
葉酸 | 11μg | |
パントテン酸 | 0.82mg | |
ビオチン | 14.9μg | |
ミネラル | ナトリウム | 130mg |
カリウム | 940mg | |
カルシウム | 28mg | |
マグネシウム | 70mg | |
リン | 790mg | |
鉄 | 5.5mg | |
亜鉛 | 2.8mg | |
銅 | 0.27mg | |
ヨウ素 | 45μg | |
セレン | 320μg | |
クロム | 1μg | |
モリブデン | 1μg | |
イノシン酸 | 600mg | |
コレステロール | 180mg | |
食塩 | 0.3g | |
DHA | 560mg | |
EPA | 99mg |
<鰹節100gあたりに含まれる必須アミノ酸>
イソロイシン | 3.5g |
ロイシン | 5.9g |
リシン(リジン) | 6.6g |
トレオニン | 3.5g |
バリン | 4g |
トリプトファン | 0.95g |
メチオニン | 2.2g |
ヒスチジン | 5.6g |
フェニルアラニン | 3g |
各栄養が持つ役割・特徴
・うま味の秘密は鰹に含まれるイノシン酸
鰹は高速で海を泳ぎ続けるため大量のエネルギー成分(ATP)を必要とします。このエネルギーは酵素の分解により、うま味のもととなるイノシン酸に変化するため、鰹節には多くのうま味が凝縮されています。
・体内で作れない必須アミノ酸がすべて含まれている
人体に必要な必須アミノ酸は、体内で合成することができない栄養素です。鰹節には全9種類の必須アミノ酸がすべて含まれているため、健康維持に嬉しい効果を期待できます。
・食欲を抑制するヒスチジン、脂肪燃焼を促進するリシンも必須アミノ酸の一種
必須アミノ酸のうち、ヒスチジンは食欲を抑制させ、リシンは脂肪燃焼を促進するL-カルニチンの合成に必要です。これらの必須アミノ酸が含まれる鰹節を日々の食事に取り入れると、理想的な体型維持やダイエットに貢献します。
・豊富なミネラルは鰹節の魅力
ミネラルは骨の形成や身体機能の調整に大きく関わる栄養素です。疲労回復や血行促進に必要な鉄、免疫力を高めるセレンも鰹節には多く含まれています。
・血圧を調整してくれるカリウム
鰹節にはカリウムが含まれています。カリウムは、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞の浸透圧を調整する役割を持つ栄養素です。また、腎臓へ送られるナトリウムを尿へ排泄する機能を果たすことから、血圧を下げる働きがあります。
・たんぱく質も豊富に含まれている
鰹節に含まれるたんぱく質は、肉類と比較すると必須アミノ酸が豊富で、脂質が少ない“良質”な特徴があります。例えば、生魚のカツオのたんぱく質は、重量のおよそ25%ですが、かつお節は水分が抜けるので、重量の約78%がたんぱく質になります。また、質の良いたんぱく質は他のたんぱく質に比べて体内へ効率的に吸収できるため、子どもや年配者など多くの栄養を必要とする方にも欠かせません。
だしをとったあとのだしがらも栄養満点
だしがらに含まれる栄養
鰹節が高たんぱくで栄養バランスに優れた食材であることはよく知られています。ではだしをとったあとのだしがらはどうでしょうか。だしがらには栄養がないと捨ててしまっている人もいるかもしれません。しかし、だしをとったあとでもたんぱく質の8割以上がだしがらに残っています。
だしがらの使用方法
だしがらの使い道としては、から煎りをして調味料で味付けをしたふりかけなどがあります。だしがらの使い道は鰹節の種類によっても違います。鰹厚削りのだしがらは大きく分厚いため刻んでハンバーグやかき揚げに入れて食べるのも良いでしょう。繊維を断ち切るように刻むことで料理に混ぜ込みやすくなります。薄削りの場合は、冷凍してからみじん切りにすると刻みやすくておすすめです。もともと薄いため、みそ汁や煮物、あんかけなどに使ってください。