大根を煮物に使うならどの部位?部位ごとの特徴や調理法やレシピを紹介
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「大根で煮物を作るなら、どの部位を使えばいいの?」
「大根の部位には、それぞれどんな特徴があるの?」
と疑問に思っている人もいるでしょう。
そこでこの記事では、江戸時代から和食を支えてきた鰹節専門店のにんべんが大根で煮物を作るときに向いている部位、大根の部位の特徴を解説します。
さらにおいしい大根の選び方や、大根を煮物に使うときの調理方法のコツもあわせてお伝えします。
ぜひ参考にしてください。
目次
大根を煮物に使うならどの部位?
大根を煮物に使うなら、中央部がおすすめです。
理由は大根の中央部はもともとやわらかいうえ、加熱すると味が染み込みやすいためです。辛味が少なく、甘味と食感のバランスがよい部位ともされています。
そのため、煮物には適している部位です。大根を使っておいしい煮物を作りたいなら、「煮物には中央部分を使う」と覚えておきましょう。
大根の種類
「大根にどんな種類があるの?」と思っている人もいるでしょう。日本の大根には100種類以上の品種があるとされています。
ここでは、大根の種類について簡単に紹介していきます。
- 青首大根:スーパーで売られている一般的な大根
- 祝大根:奈良で生産されている細長い大根
- ねずみ大根:根がねずみのしっぽのように伸びている大根
- 桜島大根:主に桜島やその周辺で栽培されている球体状の大根
- レディーサラダ大根:サラダ用に開発された表面がピンク色の大根
- 紅くるり大根:表面も中身も紅色の大根
なお、国内で流通する大根の9割は青首大根とされています。青首大根は、スーパーや八百屋でいつでも手に入れることができます。
大根の部位別の特徴
大根の部位別の特徴をそれぞれ解説します。
- 上部
- 中央部
- 下部
- 葉
大根の部位別の特徴を知っていると、料理にあわせて大根の部位を使い分けられます。
ぜひ参考にしてください。
上部
最も甘味が強いとされている部位です。辛味は控えめで、水分が多いです。
歯ごたえがありみずみずしいので、サラダや野菜スティックに向いている部位です。甘味のある大根おろしを作りたいときにも役立ちます。
中央部
甘味と辛味のバランスがとれている部位です。もとの味にクセがないので、味付けをしやすいです。
一番やわらかい部位なので、味が染みやすく煮物や大根ステーキに向いています。
下部
一番辛味が強い部位で、水分は少なめです。
繊維質で噛み応えがあり、汁物や漬物に向いています。また、辛味のある大根おろしを作りたいときにおすすめです。
葉
大根の葉も料理に使えます。鉄分やカルシウム、ビタミンCなどの栄養を含んでいるとされています。大根の葉は塩でもんで食べたり、細かく刻んで炒めたりしておいしく食べられます。
大根の葉は「緑黄色野菜」に分類されます。
おいしい大根の選び方
「せっかく大根を買うなら、おいしい大根を選びたい」と思う人もいるでしょう。
そこでここでは、おいしい大根の選び方を紹介します。
以下の特徴があれば、おいしい大根の可能性が高いです。
- 持ったときの感触がずっしりと重たい
- 形が太くて真っ直ぐ
- 表面にハリやツヤがある
- 葉がみずみずしい
なお、カットされている大根を選ぶときは、以下を確認しておきましょう。
- 切り口にハリがある
- 色が真っ白
- 切断面に亀裂(「ス」と呼ばれるすき間)が入っていない
亀裂が入っている大根は育ち過ぎた大根なので、鮮度が落ちている恐れがあります。
大根を選ぶときには、上記を確認してから購入するとおいしい大根を選べるでしょう。
大根を煮物に使うときの調理方法のコツ
大根を煮物に使うときの調理方法のコツは、大根を肉や魚と一緒に「つゆの素」や「だし」で味付けし、煮込むことです。そうすることで大根に味が染み込み、煮物がよりおいしくなります。
自宅で簡単に作れる大根の煮物のレシピを例に挙げながら、紹介していきます。
- 大根のそぼろ煮
- ぶり大根
- 薫るおでん
興味のある料理があれば、ぜひ試してみてください。
大根のそぼろ煮
大根のそぼろ煮はつゆの素と豚肉の旨みが染み込んだ料理です。冷めてもおいしく食べられるので、作り置きやお弁当にも向いています。
用意するもの(2人分)
- 大根 1/3本(中間部分260g)
- 豚ひき肉 100g
- つゆの素 大さじ2と2/3
- 水 400ml
- 砂糖 大さじ2/3
- 万能ねぎ 適量(2本、3g)
<水溶き片栗粉>
- 片栗粉 大さじ1と1/2
- 水 大さじ3
作り方
- 大根は皮をむき、小さめの乱切りにする。万能ねぎは小口切りにする。
- フライパンに豚ひき肉を入れ、色が変わるまで炒め、[1]の大根を加えてさらに炒める。
- 【つゆの素】と水、砂糖を加え、大根が軟らかくなるまで中火で煮る。
- 煮汁が少し残った状態に、水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。
- 器に盛りつけ、万能ねぎを散らす。
ぶり大根
ぶり大根はつゆの素が大根とぶりに染み込んだ逸品です。口の中でふわりととろけるようなやわらかさの大根がおいしさをひきたてます。
用意するもの(2人分)
- (A)つゆの素 1/4カップ
- (A)酒 1/4カップ
- (A)水 1カップ
- (A)しょうが(せん切り) 1かけ
- ぶり 2切れ
- 塩 少々
- 大根 6cm
- 七味唐辛子 適宜
作り方
- 大根は1.5cmの厚さに切り、竹串がすっと通るまで下茹でする。
- ぶりは3等分にそぎ切りにして塩をふり、5分程置いてから、ざるに並べて熱湯をまわしかける。
- 鍋に[1]、[2]と(A)を入れて煮立て、落としぶたをして弱火で20分煮る。ぶりと大根を器に盛り、鍋の汁が半量になるまで煮詰めてかける。お好みで七味唐辛子をふる。
薫るおでん
薫るおでんは、薫る味だしを使った香り豊かなおでんです。だしのうま味が染み込んだ具材を楽しめるレシピです。
用意するもの(2人分)
- 練り物(さつま揚げなど) 200g
- 大根 150g
- 結びしらたき 4個
- ※ゆで卵、がんもどきなどお好みの具材で召し上がりください
- 水(だし用) 400ml
- 薫る味だし かつおと昆布 1袋
- ☆しょうゆ 大さじ1
- ☆酒 大さじ1/2
- 米のとぎ汁 適量
作り方
- さつま揚げなどの油抜きの必要な練り物は、ザルに並べて熱湯を回しかけ、油抜きをする。
- 大根は2cm厚の輪切りにして皮をむき、米のとぎ汁で硬めに茹でる。
- 水を入れ加熱する。沸騰したら、薫る味だし かつおと昆布を入れ、中火で3分間ほど煮出してから、だしパックを取り除く。
- 3に☆を入れ、練り物、結びしらたき、大根を加え、弱火で30〜40分間かけてじっくりと煮込む。
大根の保存方法
おいしく大根を食べるために、大根の保存方法も覚えておきましょう。
水分量に違いはあるものの、大根はどの部位でも保存期間に差はないとされています。ただし、大根に葉が付いたままだと、葉が根から栄養や水分を吸ってしまい、味が落ちてしまいます。
そのため、葉が付いた大根を買ってきたら、葉を切り落としてから保存するのがおすすめです。切り落とした葉も料理に使えるので、根と分けて保存しておきましょう。
葉の保存方法は、以下のとおりです。
【冷蔵の場合】
- できるだけ葉元のところで切る
- 切り口に湿らせたキッチンペーパーを巻く
- ポリ袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室に立てて保存する
根の保存方法は、以下のとおりです。
【冷蔵の場合】
- 部位ごとに3つに切り分ける
- 部位ごとにキッチンペーパーで包む
- ポリ袋に入れる
- 野菜室に保存する
なお、大根は冷凍保存することも可能です。
葉の冷凍保存の方法は、以下のとおりです。
【冷凍の場合】
- 軽くゆでる
- 使いやすいサイズに切る
- キッチンペーパーで水気をふき取る
- ラップで包み冷凍用の袋に入れて冷凍庫で保存する
根の冷凍保存の方法は、以下のとおりです。
【冷凍の場合】
- 使いやすいサイズに切る
- キッチンペーパーで水気をふき取る
- ラップで包み冷凍用の袋に入れて冷凍庫で保存する
冷凍で保存をした場合は、加熱調理をして食べましょう。なお、冷蔵でも冷凍でも鮮度はどうしても落ちてしまうので、早めに食べきるようにしてください。
まとめ:大根の部位の違いを知って煮物を楽しみましょう
大根は部位によって特徴に違いがある野菜です。大根で煮物を作るなら中央部が最適です。
1本でさまざまな使い方ができるお得な大根。お手頃なお値段で買えるため、食費の節約にもなります。
なお、「煮物をおいしく作りたい」と思ったら、調味料にこだわるのがおすすめです。調味料は食材と違って何度も使えるので、経済的です。また、調味料を替えるだけなので、料理の手間を増やすことなく、味をワンランク上げることができます。
調味料にこだわるなら、300年以上にわたり和食を支えてきたにんべんの商品がおすすめです。職人が材料や製法にこだわって作ったにんべんの調味料は、プロの料理人からも高い評価を得ています。
いきなり全てそろえる必要はありませんので、興味があるものからお試しください。
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厳選した「だし」と「醤油」が食材の味を引き出します。
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1.5倍のだしの素材を使っているので、濃厚な味を楽しめます。
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高級料亭のような豊かな味わいのだしが取れます。
大根の部位の違いを理解して、調味料にもこだわれば、おいしい煮物を作れます。ぜひご家庭で、大根を使って作ったおいしい煮物を味わってください。