鰹節削り器のおすすめはどれ?選び方のポイントを鰹節専門店が解説!
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鰹節削り器を使えば、自宅でも気軽に鰹節を削ることができます。鰹節は「客の顔を見てから削れ」といわれるほど、香りや味が移ろいやすい繊細な食べ物です。その点、削りたての鰹節なら、豊かな香りと風味を楽しめます。
しかし、「鰹節削り器はどうやって選べばいいの?」「鰹節削り器の使い方を知りたい」と思っている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、300年以上の歴史を持つ鰹節専門店にんべんが、鰹節削り器について詳しく解説します。鰹節削り器の選び方や使い方、お手入れの方法に加えて、鰹節削り器におすすめの鰹節も紹介していきます。
鰹節削り器に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
鰹節削り器とは?
鰹節削り器とは、その名のとおり、鰹節を削るための調理器具を指します。
鉋(かんな)と受け皿が組み合わさっているのが鰹節削り器です。鉋は、大工が木材を削るときに使っている工具としてもお馴染みかと思います。
鰹節削り器を使えば、「世界有数の硬い食材」ともいわれる鰹節を削ることができます。また、鰹節を必要な分だけ削れます。
料理のだしにこだわりたい人には、便利な調理器具でしょう。鰹節削り器があれば、ご家庭でも高級料亭のような本格的なだしを楽しめます。
鰹節削り器の選び方
鰹節削り器の選び方で気をつけたいのは、次の2点です。
- 刃の素材で選ぶ
- 本体の素材で選ぶ
それぞれ解説していきます。
刃の素材で選ぶ
鰹節削り器の重要な部分である刃の素材で選びましょう。刃の素材には、錆びにくいステンレスや、切れ味のよい特殊鋼があります。切れ味のよい特殊鋼なら、鰹節をキレイに削れるため、おすすめです。
なお、刃がどのような素材で作られていたとしても、使っているうちに刃の切れ味は落ちてきてしまいます。そのため、刃研ぎのアフターサービスがある鰹節削り器を選ぶのも重要です。
本体の素材で選ぶ
鰹節削り器を選ぶ際は、本体の素材にも注目しましょう。
木製は本格的な見た目で高級感があります。また、木材の温かみや木目の美しさを感じることができます。
プラスチック製であれば、水で簡単に洗えるので、お手入れが簡単です。さらに、木製よりも安価です。
自分の好みや、使い勝手などを考慮して素材を選びましょう。
おすすめの鰹節削り器
おすすめの鰹節削り器を2つ紹介します。どちらも鰹節専門店のにんべんの商品です。
- 受け皿の水洗いができる「スマート削り器」
- 天然の桐製「オリジナル鰹節削り器」
それぞれ解説していきます。
受け皿の水洗いができる「スマート削り器」
「スマート削り器 藍」はオシャレな鰹節削り器です。受け皿は透明なプラスチックを使っているので、鰹節の削り具合や量を確認できます。使い終わったら受け皿は水洗いができるため、お手入れも簡単です。
刃は、江戸時代から続く「三条鉋」を使用しています。鍛冶職人が鍛えた特殊鋼の鉋刃を採用しており、難なく鰹節を削れます。また、鉋台(鉋の木材の部分)には大工道具と同じ本白樫を採用しているため、見た目もモダンです。
「自宅でお手軽に鰹節を削りたい」という方にはおすすめの商品です。
▶にんべんの「スマート削り器 藍」はこちら
天然の桐製「オリジナル鰹節削り器」
「オリジナル鰹節削り器」は、本格的な鰹節削り器です。天然の桐製を使用しています。
こちらも江戸時代から続く「三条鉋」を使っています。鍛冶職人が丁寧に特殊鋼を鍛え上げているため、キレイに鰹節を削れます。
素材の桐製には防虫効果があり、温度変化に強いとされています。
鉋台には、本白樫を使っており、耐久性にも優れています。
職人技が光る一品です。「本格的な鰹節削り器が欲しい」という方には、相性のよい商品でしょう。
▶にんべんの「オリジナル鰹節削り器」はこちら
鰹節削り器の使い方
鰹節削り器の使い方を紹介します。
- 乾いた布巾かペーパータオルで鰹節表面のカビを取る
- 木槌で台座を叩いて鰹節削り器の刃(0.1ミリ程度出ている状態)を調整する
- 鰹節削り器の刃先は自分の方に向ける
- 頭側(鰹の皮がついていない方)を台座にあて削っていく
- 使い切らなかった鰹節は、チャック付きポリ袋かラップに包んで冷蔵庫に保管する
鰹節削り器の使い方の手順は、こちらの動画でも解説しています。
鰹節の削り方の細かいポイントは、以下の記事でもまとめているので、よりこだわりたい方は参考にしてください。
鰹節のプロがこっそり教える削り方
コツをつかめば上手に鰹節を削れるようになります。刃で手を切らないように注意しながら、鰹節を削っていきましょう。自分の手でうまく鰹節が削れると、楽しいと感じられますよ。
長く使うための鰹節削り器のお手入れ方法
長く使うための鰹節削り器のお手入れ方法は、以下の2つです。
- 汚れを落とす
- 刃を調整する
それぞれ解説していきます。
汚れを落とす
刃の周りの粉を布巾で落としましょう。刃でケガをしないように慎重におこなってください。
本体の素材がプラスチックの場合は水洗いができます。ただし、熱湯で洗うとプラスチックが変形する恐れがあるので、水を使いましょう。なお、鉋の部分は水洗いはできません。
本体の素材が木製の場合、水分を含むと変形する恐れがあるので、水洗いは避けましょう。なお、鉋の部分も水洗いはできません。
刃を調整する
削りにくいと思ったら、刃を調整しましょう。刃が鉋台から歪んでいないか、刃を出し過ぎていないかを確認してください。刃が鉋台から歪んでいたり、刃を出し過ぎていたりすると刃に負担がかかりやすくなり、切れ味が落ちてしまいます。
また、刃を出し過ぎていると鰹節をキレイに削るのが難しくなるので、調整をしましょう。
刃を調整したい場合は、刃調整用の「木槌」を使うのが便利です。
お求めやすい価格となっています。
▶にんべんの「木槌」はこちら
また、使っているうちに刃の切れ味は落ちてくるので、数ヵ月に一度は刃のメンテナンスをしましょう。にんべんの鰹節削り器なら、無料でアフターケアを受けられます。
鰹節削り器を使うなら覚えておきたい背節と腹節の違い
鰹節削り器を使うなら覚えておきたい背節と腹節の違いを紹介します。
- 背節
- 腹節
それぞれの特徴を覚えておきましょう。
背節
背節(せぶし)は鰹の背中側の部分を使って作られた鰹節です。「男節(おぶし)」、「雄節(おぶし)」とも呼ばれます。
背節は腹節に比べて脂肪分が少ないため、上品でさっぱりとした味のだしを取りやすいです。
背節の鰹節は、腹節に比べるとやや大きいです。
腹節
腹節(はらぶし)は鰹の腹側の部分を使って作られた鰹節です。「女節(めぶし)」、「雌節(めぶし)」とも呼ばれます。
腹節は背節に比べて脂肪分が多いため、コクのあるしっかりとした味のだしを取りやすいです。
腹節の鰹節は、背節に比べるとやや小さいです。
鰹節削り器におすすめの鰹節
鰹節削り器におすすめの鰹節を紹介します。
おすすめは、鰹節専門店にんべんの鰹節です。にんべんは、江戸時代から鰹節と干魚類の商いをしています。300年以上にわたり受け継がれてきた、熟練の技と伝統的な製法で作られた鰹節です。
およそ150〜180日間の製造期間で、4回以上の最終工程(カビ付けや天日干し)をかけて完成します。
「特吟味本節・背節 290g」は、最高級とされる鰹節本節のなかでも、吟味された特に選りすぐりの商品です。
職人がこだわり抜いたため、優れた香り・味を楽しめる逸品となっています。
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「【通販限定】徳用本節・3本セット 背節235g×2本 腹節195g×1本」は、一本一本丁寧に仕上げた鰹節本節のなかからサイズの小さいものを3本にまとめた商品です。
背節と腹節の両方を楽しめます。
▶にんべんの「【通販限定】徳用本節・3本セット 背節235g×2本 腹節195g×1本」はこちら
まとめ:鰹節削り器なら削りたての鰹節を味わえる
鰹節削り器を使えば、削りたての鰹節を味わえます。
削りたての鰹節は、豊かな香りと味わいを感じさせてくれます。和食の基本となるだしは味を大きく左右するため、ご家庭の料理をよりおいしく仕上げられるでしょう。
自分で削った鰹節を使った料理は、ひと手間かけた分、いつもよりも満足感を得られるはずです。
「だしにこだわりたい」「鰹節をより楽しみたい」と思っている方は、ぜひ鰹節削り器を使ってみてください。