鰹節は削り方で味に差が出る!?プロが準備した方がいい用具やコツを公開
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「そうは言っても鰹節の削り方なんて教えてもらえなかった!」と思うかもしれません。
そこでこの記事では、鰹節に300年以上関わっているにんべんが鰹節を削るための用具やコツを解説していきます。
「鰹節を上手に削れるようになりたい」「鰹節を削って美味しい料理を食べたい」という人には、必見の内容です。
目次
鰹節は削り方によって味に差が出る
冒頭でもお伝えしたとおり、鰹節の削り方によって味や香りに差が出ます。削りたての鰹節は鮮度が高く味も香りも格別です。
子供時代に削りたての鰹節を食べていた人なら、「昔なつかしい味だ」と思うかもしれません。
料理に詳しくない人でもわかるほど、削りたての鰹節は風味が豊かで美味しいです。
鰹節は室町時代から、日本の食事を支え続けてきた歴史があります。日本にいるなら一度は削りたてのかつおぶしを味わってみるのもおすすめです。
鰹節の削り方で準備した方がいい用具やポイントを紹介!
意外と見落としがちなポイントなので、覚えておいてください。
- ①専用の鰹節削り器を使用する!
- ②包丁で削るのは危険!
順番にお伝えしていきます。
①専用の鰹節削り器を使用する!
一つ目は専用の鰹節削り器を使用することです。鰹節は「世界でもトップクラスに硬い食材」です。
鰹節削り器は、その名のとおり、鰹節を削ることに特化した用具です。刃の部分は特別な金属でできているため、硬い鰹節でも削ることができます。
鰹節削り器なら、風味を損なわずに美味しく削れます。
なお、鰹節削り器を選ぶ場合は、刃を研ぐアフターケアが付いているものがおすすめです。にんべんの鰹節削り器は無料で刃を研がせていただいております。
にんべんのスマート削り器はこちら
②包丁で削るのは危険!
包丁で鰹節を削るのは危険です。鰹節は硬いので包丁で削ろうとしてもうまく削れません。また、包丁が刃こぼれをして、破片が鰹節の中に入ってしまう危険性もあります。
包丁で削る場合、たとえ削れても鰹節削り器のように鰹節を薄くは削りにくいです。何よりも効率が悪いです。
無理に削ろうとすると、ケガの原因にも繋がってしまうので、包丁を使うことはやめた方が賢明です。
なお、ピーラーやスライサーは、刃に使われている金属は鰹節削り器と異なりステンレスのことが多くうまく削りづらいです。専用の鰹節削り器を使うのが安全です。
鰹節の削り方のコツ!工程別に解説!
大きく分けると以下のような手順があります。
- ①カビを取る
- ②削り器の刃を調整してしていく
- ③鰹節を削る向き
- ④鰹節の削り方
- ⑤保管方法
一見すると「5つもあってなんだか大変そう…」と思うかもしれません。しかし、やって実際にやってみると、簡単ですのでぜひ実践してみてください。
こちらの動画を最初に見ていただければ、わかりやすいです。
①カビを取る
鰹節を削る場合まず、表面に付いているカビを取りましょう。乾いたタオルかペーパータオルで簡単に取れます。鰹節の表面のカビは悪いカビが付かないようにしたり、旨みを凝縮したりするために付けているものです。
②削り器の刃を調整していく
鰹節削り器の台座を木槌で叩いて、刃の調整をしていきましょう。削り器の刃には、上部(刃が近い方)と下部(刃が遠い方)があり、叩く方によって、刃の出具合が変わります。
叩く部分 | 刃の変化 |
---|---|
上部 | 刃が引っ込む |
下部 | 刃が出る |
紙1枚位分触れるぐらいが目安です。
細かい刃の出具合は、実際に鰹節を削りながら調整してみましょう。
③鰹節を削る向き
鰹節を削る時は、向きにも注意しましょう。
鰹節には目があります。逆向き(逆目)に削ると、粉になってしまいます。ここでは前に押して削る時の説明をします。削り器の刃先を自分の方に向けて、鰹節の尾側を先に向け頭側から削ります。頭側と尾側の見分け方は、写真を参考にしてください。皮が残してある方が尾側です。
④鰹節の削り方
鰹節の削り方をお伝えしますが、くれぐれも手を切らないように注意しましょう。
鰹節の頭側を鰹節削り器の台座に斜めに当てて削って行きましょう。この時、尾側が少し浮くので、鰹節が削りやすくなります。
なお、削りはじめは刃に当たる面積が少ないので、粉状になりますが、削れてくると綺麗な形で削れます。
鰹節を削り終わったら刃の部分に付いた鰹節の粉を布で取り除いてください。
⑤保管方法
削っていない鰹節の保存方法は、チャック付きのポリ袋に入れて冷蔵庫に保管するのがおすすめです。
鰹節を裸で冷蔵庫に入れてしまうと、乾燥し削る時に粉っぽくなってしまいます。
チャック付きのポリ袋なら、密閉できるので、鰹節の風味を失いづらくなります。ただし、鰹節はそのまま保管しておくと風味が落ちたり、変色してしまいます。鰹節は一度削ったら、早めに使うのがおすすめです。
こだわりの鰹節を手に入れるのがおすすめ
鰹節と一言に言っても、作り手のこだわりによって味は大きく変わります。
にんべんは鰹節の専門店なので江戸時代から300年以上の伝統の製法で作られた鰹節を取り扱っています。職人が120日間ほどかけて作った鰹節を販売しているため、風味がとても良いです。
できるだけ美味しい鰹節を味わいたいと思われている方はぜひ利用してみてください。
にんべんの鰹節の詳細については、以下のページで詳しく解説しています。
にんべんの本節一覧はこちら
まとめ:鰹節の削り方によって味が違う
鰹節の削り方を覚えておくと同じ素材を使っていても料理に深みを出すことができます。
本格的な鰹節を準備して削ってみるのもおすすめです。
自分で削った鰹節なら、格別の味がします。削りたての鰹節は香りが豊かで味も深みがあるため、美味しいものを食べることが好きな人であれば一度味わっていただきたいです。
職人がこだわって作った鰹節は以下のページから手に入れることができます。ぜひこの機会に試してみてください。
にんべんの本節一覧はこちら
鰹節削り器は以下のページからお求めいただけます。刃の研ぎ代が無料ですので、長く使うことができます。
にんべんの削り器はこちら