お盆は、亡くなったご先祖様が帰ってくるとされる時期です。ご先祖様をお迎えし供養するために、お盆は家族が帰省してきたり親戚がきたり、何かと人が集まる時期でもあります。
人が大勢集まると「何を作れば良いのだろう」と気を使ってしまう人もいるでしょう。また、「ご先祖様には何をお供えすれば良いのかわからない」という人も多いかと思います。
今回は、日本の食卓を300年以上支えてきた鰹節専門店のにんべんが、お盆に食べたい料理やお供え物の種類などを紹介していきます。
お盆に食べた方が良いとされる料理に明確な決まりはなく、地域によっても違います。
お盆に食べたい料理や、さまざまな地域でお盆に食べられている定番料理を紹介します。
おはぎに使われている小豆には、魔除けの効果があると信じられていました。そのため、ご先祖様が帰ってくる時の助けになるとして、昔からお盆にはおはぎを食べたりお供えするのを定番としている地域が多いです。
おはぎは傷むのが早いため、ご先祖様のおやつとしてお供えした後は早めに下げて、家族みんなで食べるのが良いとされています。
お団子も、お盆に食べる定番の料理として有名です。
お団子は、ご先祖様にお供えして下げた後に再加熱し、家族の好きな味付けを施していただくという風習があります。
お団子は、お供えする時期によって呼び方や意味が異なります。
お供えする時期 | 呼び方 | 意味とお団子の種類 |
---|---|---|
お盆の入り | お迎え団子 | ご先祖様の長旅をいたわり、お迎えする意味として、あんこやみたらしなどの甘味をつけたお団子をお供えする。 |
お盆の間 | お供え団子 | ご先祖様のおやつとして、きなこやあんこなどをつけたお団子をお供えする。 |
お盆の終盤 | 送り団子 | あの世にお土産として、何もつけない白いお団子をお供えする。 |
味付けや個数は地域によっても違いが大きいため、その土地の風習に従うのが良いでしょう。
山の幸が豊富な長野県では、お盆に野菜中心の天ぷらを食べるのが定番です。
ポルトガルから日本に伝えられたとされる天ぷらは、精進料理と似た扱いをされていたことから、お盆の定番料理になったという説があります。
野菜だけでなく、お饅頭に衣をつけて揚げた天ぷら饅頭も、お盆によく食べられています。
今でこそ手頃な価格で手に入るそうめんですが、昔は上級品として扱われていました。そのため、そうめんは特別な時期であるお盆に食べるという風習があり、現代にそのまま受け継がれています。
暑さで食欲がない時でもツルっと食べられるそうめんは、お盆にうってつけの料理といえるでしょう。
そうめんは、細くて長いことから「幸せが細く長く続くように」という願いも込められています。
精進料理とは、殺生を禁ずるという意味から、肉や魚、卵を使わずに質素な食材だけで作る料理のことです。
その他にも、香りの強い食材や香辛料を使ってはいけないなど決まりごとが多いため、現代ではお盆に精進料理を食べる家庭が減ってきています。
しかし、伝統を重んじるなら精進料理を作って食べてみるのも良いでしょう。
精進料理は、お供えしたものを下げていただくのではなく、ご先祖様と家族の分を用意し一緒にいただくのが基本です。
ご先祖様へのお供え物を種類別に紹介します。
これらを覚えておくと便利です。
お菓子は、お供え物の定番です。
お菓子は、しばらく仏壇にお供えしておくことを考えて、賞味期限が1~2週間あり、常温で日持ちするものが好ましいです。
また、赤や黄色など派手な色のお菓子は避けるのがマナーとされています。下記にお供え物としておすすめのお菓子をまとめたので、参考にしてください。
故人の好みのお菓子を知っている場合は、あまり形式にとらわれずに、故人の好きだったお菓子をお供えすると良いでしょう。
精霊馬(しょうりょううま)はきゅうりに、精霊牛(しょうりょううし)は、なすに割り箸を刺して飾るお供え物です。
きゅうりは馬、なすは牛を表現しており、それぞれに意味が込められています。
精霊馬には、「足の速い馬に乗って一刻も早く帰ってきてくれるように」という意味があります。精霊には「牛の背中に乗って景色を楽しみながらゆっくりと帰ってほしい」という意味があります。
地域によっては、きゅうりとなす以外を使うところもあるため、親戚や地域の人に確認してみてくださいね。
水の子は、蓮の葉の上に洗った米と、さいの目切りしたきゅうりやなすを盛り付けたお供え物です。
お盆は、ご先祖様と一緒に餓鬼道に落ちた無縁の仏様も帰ってこられます。水の子は、無縁仏へのお供え物なのです。
お盆になると、実家に集まったりお墓参りをしたりするけれど、そもそもなぜお盆という行事があるのか、またどんな意味があるのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで、お盆について紹介します。
覚えておくと、より深くお盆を過ごせるでしょう。
お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」です。
盂蘭盆は、サンスクリット語の「ウラバンナ」(意味:逆さ吊り)と、ペルシャ語の「ウラヴァン」(意味:霊魂)からきた言葉とされています。
お盆には「逆さづりのような苦しみを解く」という意味があるのです。
その昔、お釈迦様の弟子・目連尊者(もくれんそんじゃ)が、神通力によって母が地獄に落ちて逆さ吊りになっていると知りました。
そこでお釈迦様に相談したところ、「夏の修行が終わった7月15日に僧侶を招き、多くの供物をささげて供養すれば母を救えるだろう」と告げたそうです。目連尊者がその教え通りにしたところ、母親は極楽往生を遂げられました。
それ以来、旧暦の7月15日はご先祖様に感謝をささげ、供養する日となりました。
日本で最初にお盆を行ったのは推古天皇14年で、それまでお盆は貴族や僧侶だけが行う行事でした。しかし、江戸時代に入りろうそくや提灯が大量に生産されるようになると、たちまち一般の人たちにも定着していったようです。
お盆には、7月の新盆と8月の旧盆があります。
基本的なお盆期間は、8月15日を中心に8月13日~16日としている地域が多いです。しかし、地域によっては7月15日をお盆とするところもあります。
なぜ時期の異なる2つのお盆があるかというと、明治時代の改暦が関係しています。
改暦によって日本のほとんどの行事が30日遅れとなりました。そのため、7月15日に行われていたお盆も、8月15日に行われるようになったのです。
迎え火とは、お盆の入りにご先祖様を迎えるために焚く火のことです。
迎え火は、8月13日の盆入りに玄関前やお墓で行います。焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの平皿に、皮を剥いだ麻の茎である「おがら」を置いて燃やします。
送り火は、盆明けにご先祖様を見送る際に焚く火のことです。送り火は、8月16日の盆明けに迎え火と同様の手順で行います。
迎え火と送り火は、どちらも火の煙によって、ご先祖様があの世とこの世を迷わず行き来できるようにという意味が込められています。
お盆に食べる料理は、とくにこれといって決まりがあるわけではなく、地域によって違いがあります。
順番に紹介していきますね。
北海道や宮城県、秋田県などの東北地方では、お盆に赤飯を食べる風習があります。その理由としては、赤飯には魔除け効果があるとされる小豆が入っているためです。
ちなみに、地域差がありますが北海道の赤飯は甘納豆を使うのが一般的です。
宮城県では、郷土料理のずんだもちをお盆に食べる風習があります。
ずんだもちとは、枝豆をあんに使用したもち菓子です。「ぬた餅」や「ばんだい餅」などと呼ばれることもあります。
鹿児島では、お盆に精進料理としてかいこの汁を食べる風習があります。
かいこの汁は、夏野菜や大豆などをふんだんに入れた汁物です。8月14日と15日の朝に作り、ご先祖様にお供えしてからいただきます。
お盆に食べる料理にこれといった決まりはありません。しかし、一般的に食べられているのは精進料理です。
精進料理は、「不殺生戒」という仏教の教えに基づいているため使わない方が良い食材がいくつかあります。
それぞれ解説していきますね。
精進料理では、肉や魚を食べることは禁止されています。
動物や魚に痛みを与えて命を奪うことは、救済を意味する仏の道に反するためです。野菜や果物などは仏様からのお恵みだという考え方もあるため、食べても良いとされています。
五辛五葷(ごしんごくん)とは、臭いが強く辛みのある下記の野菜のことです。例えば、下記のような食材があげられます。
人間は誰しもが煩悩を抱えて生きており、煩悩を消し去ることで悟りを開けて、仏の道を歩めるのです。そのため、煩悩を刺激する原因になる五辛五葷は、精進料理には使ってはいけないとされているのです。
お盆は、集まった家族や親戚に美味しい料理を食べてもらいたいと思う人も多いでしょう。
お盆に食べる料理は和食が基本です。美味しい和食を作るには「旨味」のあるだしが決め手となります。
鰹節専門店のにんべんでは、鰹節や昆布の旨味を凝縮した調味料を豊富に取り揃えております。とくに使い勝手の良い調味料をいくつか紹介いたしますね。
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美味しい料理を作るには、味のベースとなる調味料にこだわることが重要です。旨味のある調味料を選ぶことで、時間や手間をかけずとも絶品料理に仕上がります。
お盆に食べる料理は、地域によってさまざまです。伝統的な料理を食べたい場合は、精進料理や住んでいる地域で昔から食べられている料理を食べるのが良いでしょう。
昔は、「不殺生戒」という仏教の教えに基づき、肉や魚などは食べない方が良いとされていました。しかし、時代の流れとともに考え方が変わり、大勢が集まるからと肉料理や寿司などの豪勢な料理を食べる家庭も多くなっています。
また、故人が好きだった料理を食べるという家庭もあるため、お盆だからといって食べてはいけない食材はあまりないと考えて良いでしょう。
お盆には、美味しい料理を食べて家族みんなで笑顔になることが、ご先祖様への最大の供養となります。
最後に、料理の味を手軽にワンランクアップさせてくれる調味料を紹介いたします。調味料は、料理の味を大きく左右するため、調味料にこだわると高級料亭のような味に近づきますよ。
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お盆は美味しい料理を作って、笑顔で家族やご先祖様をお迎えしてくださいね。
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