花かつおとは?おすすめのレシピから保存方法・選び方までを紹介!
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「花かつおとは何だろう?」
「花かつおを使ったレシピが知りたい」
と思っていませんか?
そこでこの記事では、鰹節専門店として300年以上の歴史を持つにんべんが、花かつおの特徴や花かつおのレシピについて解説します。また、保存方法、選び方も紹介します。
花かつおをより深く楽しめますので、ぜひ最後までご覧ください。
花かつおとは?
花びらのように薄く削った鰹節を「花かつお」と呼びます。花かつおは、カビを付けていない鰹節である「荒節」だけを削ったものです。
鰹節作りには、カビを活用します。カビとはいえ、使うのは鰹節用に育てた優良のカビで、悪性のカビではありません。優良のカビを使うと、味わいが良くなったり、生臭みが消えたりします。
カビを付けた回数によって、以下のように鰹節の呼び方が変わります。
- 荒節
- 枯節
- 本枯鰹節
荒節は、カビ付けをしていません。
鰹の頭と内臓部分を取り除いて煮たあと、骨を除き、燻(いぶ)して乾燥させたものです。
枯節・本枯節と比べると、製造に要する期間は短くなります。
そのため、比較的リーズナブルな価格で手に入り、日常の料理に使いやすいことも特徴の1つです。
枯節は荒節の表面の黒くなった部分を削ぎ落した裸節と呼ばれる節の表面にカビ付けをしたものです。
カビ付けと乾燥を最低2回は実施します。薄い茶色になり、表面に粉が付いたように仕上がります。
にんべんの本枯鰹節は、枯節からさらにカビ付けと乾燥を繰り返し(計4回以上)、熟成させたものです。製造に150~180日間を費やす分、価格も高くなり、高級品として扱われます。
荒節を薄く削ったものを花かつおと呼ぶと前述しましたが、削り方を変えると、呼び名も異なります。
- 厚削り
- 花かつお
- 砕片(さいへん)
厚削りは、鰹節を0.2mmを超える厚さで削ったものです。
だしを取るのに特に向いている鰹節です。
厚削りでは、だしを取る際に10~20分ほどの時間をかけます。じっくりと鰹の味を引き出せ、うま味を感じやすいだしの抽出が可能です。
先ほどもお伝えしましたが、花かつおは、荒節を薄く削った鰹節です。
だしを取ることもできますが、薄く削っているので、料理のトッピングとしても使えます。家庭に1つ用意しておくと、便利な鰹節です。
砕片(さいへん)は、花かつおを細かくしたものです。つくだ煮やトッピングに向いており、細かいながらも鰹節の風味を感じられます。和える料理の食感や見た目を際立たせる鰹節です。
鰹節は複数の種類が存在し、それぞれに向いている使い道があります。料理や目的に合わせて、使い分けてみてください。
花かつおの活用方法
花かつおは、主に以下の活用方法があります。
- 料理にふりかける
- だしを取る
それぞれの活用方法を紹介します。
料理にふりかける
花かつおは、さまざまな料理にふりかけて味わえます。
焼きそば・たこ焼き・お好み焼きなど定番料理の他に、下記の料理にかけても楽しめます。
- うどん
- 納豆
- 冷奴
- 煮物
- 炒飯
- お茶漬け
- 鰹節ご飯
かけうどんはもちろん、釜玉うどんであれば、だしがなくても鰹節のうま味でおいしく食べられます。
納豆や冷奴にかけると、鰹節のふんわりした口当たりが納豆や冷奴との相性が抜群です。
煮物では、だしとして使う方法もありますが、ふりかけても、だしのうま味を引き出してくれます。
ご飯ものでは、炒飯やお茶漬けにかけて、アクセントとして使うのもひとつの手です。アクセントとしてだけでなく、鰹節ご飯として食べる方法もあります。白いご飯の上に花かつおと生卵を乗せ、しょうゆをかけてもおいしく食べられます。
花かつおは、素材のうま味を引き出すのに効果的です。紹介した料理以外の料理にもふりかけて、相性が良い一品を探してみるのもおすすめです。
だしを取る
花かつおの原料となる荒節は、鰹らしい豊かな風味があるため、だしを取るのにぴったりです。豊富な香りの成分を含み、これらの香りがだしの風味の良さを作り出しています。
だしを取る方法は、以下のとおりです。
- 鍋で水1000mlを沸かす
- 水が沸騰したら火を止め、花かつお約30gを一度に入れる
- 1~2分間おく
- ざるにキッチンペーパーや布をしいて、鰹節をゆっくりこす
- 1分間おいて完成
- だしとして、約800mlとれます
以上の方法で、黄金色をしたにごりのない「一番だし」が取れます。豊かな香りと味わいが特徴です。
注意点として、鍋に鰹節を入れるときは、かき混ぜないようにしましょう。また、こすときは花かつおを絞らないようにしてください。かき混ぜたり絞ったりすると、えぐみが出てしまいます。
また、「二番だし」を取ることもできます。香りは一番だしより弱くなりますが、取り切れなかったうま味を楽しめます。
鰹節の風味は、他の素材や調味料ではなかなか再現できません。紹介した方法で、鰹節にしか出せない味わいのだしが取れます。
取っただしは、みそ汁・麺類のつゆ・煮物などさまざまな用途で使えるので、ぜひお試しください。
花かつおのおすすめのレシピ
花かつおを使ったレシピとして、沖縄で昔から飲まれているスープ「かちゅー湯」のレシピを、3パターン紹介します。
- かちゅー湯(とろろ昆布)
- かちゅー湯(梅干し)
- かちゅー湯(みょうが)
それぞれ詳しい作り方を説明します。
かちゅー湯(とろろ昆布)
(調理時間:5分、熱量:54kcal)
用意するもの(1人分)
- とろろ昆布…2~3g
- 長ねぎの小口切り…3cm分
- みそ…大さじ1
- 削り節…5g
- 熱湯…カップ3/4~1
作り方
お椀にとろろ昆布・小口切りした長ねぎ・みそ・削り節を入れ、熱湯を注いで完成。
とろろの粘り気と鰹節の味と香りがマッチした、かちゅー湯のレシピです。材料を器に入れるだけで完成するので、料理をする時間がないときでもサッと作れます。
かちゅー湯(梅干し)
(調理時間:5分、熱量:54kcal)
用意するもの(1人分)
- 梅干し…1個
- 長ねぎの小口切り…大さじ1
- みそ…小さじ2
- 削り節…5g
- 熱湯…カップ3/4~1
作り方
お椀に梅干し、万能ねぎ、削り節、みそを入れ、熱湯を注いで完成。
梅干しを使ったかちゅー湯は、さっぱりした味が楽しめます。
疲れがたまっているときや、二日酔いで食欲がないときでも飲みやすい味わいです。
手軽に食事をしたいときに、おすすめのレシピです。
かちゅー湯(みょうが)
(調理時間:5分、熱量:54kcal)
用意するもの(1人分)
- みょうがの小口切り…1個分
- 青じその細切り…2枚分
- おろししょうが…小さじ1/2
- みそ…大さじ1
- 削り節…5g
- 熱湯…カップ3/4~1
作り方
お椀にみょうが、青じそ、おろししょうが、みそ、削り節を入れ、熱湯を注いで完成。
みょうがを入れたかちゅー湯は、鰹節とみょうがの香りがたまらない一品です。
とろろ昆布や梅干しと違って、シャキシャキした食感も楽しめます。
今回紹介したレシピ以外にも、ごま・生姜・にんにくなど、さまざまな食材を入れてアレンジできます。
花かつおは素材のうま味を引き立ててくれるので、ご自身に合った食材を見つけて楽しんでみてください。
花かつおの保存方法
表面積の大きい花かつおは、空気に触れる面が大きく、香りが飛びやすい食材です。そのため、開封後は早めに使い切ることをおすすめします。
もしも、早めに使い切れない場合、空気に触れないように保存してください。
直射日光・高温多湿を避けて、風通しが良い場所で保存しましょう。
悪性のカビの発生を防止するためにも、冷蔵庫で保管するのがおすすめです。ただし、風味は変化しやすいので1週間以内にご使用ください。
冷蔵庫に入れる前に、新鮮さを保つため、空気に触れないよう開封口をふさいで、密封してください。
ただし、おいしく食べるためには、できるだけ早く使い切りましょう。
なお、開封前の状態であれば、高温多湿を避けた冷暗所で保存できます。
花かつおの選び方!鰹節専門店の商品がおすすめ
「花かつお」と一言で言っても、さまざまな商品があって迷ってしまうかもしれません。
花かつおを選ぶ際は、鰹節専門店の商品がおすすめです。鰹節を知り尽くしたプロが、荒節から花かつおを作っています。
にんべんは、鰹節専門店として江戸時代から300年以上にわたり、鰹節を提供してきました。
にんべんの花かつおは、スーパーはもちろんネットショップでもお買い求めいただけます。ご家庭で使いやすい国産の花かつおです。
「花かつお かつお削りぶし 20g」はみそ汁や煮物や鍋物など幅広い料理に使えます。
▶にんべんの「花かつお かつお削りぶし 20g」はこちら
まず少量を使いたい方は20g、たくさん使いたい方は「花かつお かつお削りぶし200g」がおすすめです。
紹介した「かちゅー湯」のレシピはもちろん、たこ焼きやお好み焼きのトッピング、和食のだしとしても使えます。
▶にんべんの「花かつお かつお削りぶし200g」はこちら
「いつもの料理に変化をつけたい」「鰹節のうま味を楽しみたい」と感じたら、ぜひお買い求めください。
まとめ:花かつおを味わいましょう
この記事では、花かつおのレシピや保存方法を紹介しました。鰹節をより楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。
花かつおは幅広い料理で活用できるので、とても便利です。
広い海を泳いできた鰹のうま味を凝縮した花かつおは、豊かな風味とうま味を料理にもたらしてくれます。
花かつおを料理に取り入れて、鰹節の風味とうま味を味わってみましょう。