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たけのこに含まれる栄養素を解説!食べすぎの注意点、正しい食べ方を完全ガイド

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たけのこに含まれる栄養素を解説!食べすぎの注意点、正しい食べ方を完全ガイド
さわやかな香りと独特の食感が魅力のたけのこは、春の到来を感じさせてくれる味覚の1つです。たけのこは低カロリーでヘルシーな食材ながら、様々な栄養素を含んでいます。しかし、たけのこを食べすぎてしまうと、体にさまざまな影響を及ぼすので注意が必要です。こちらでは、たけのこの栄養素、食べすぎによる注意点、たけのこの正しい食べ方について解説します。

そもそもたけのことは?

そもそもたけのこはどのようなものなのか、その基礎知識について紹介します。

たけのこの名前の由来

たけのこは竹の種類を問わず、竹の芽の総称として使われている言葉です。たけのこの漢字は竹冠に旬(筍)と書きますが、「一旬(約10日)で竹の姿に成長してしまうから」という由来があります。成長スピードが驚くほど速いため、おいしく食べられる時期は、穂先が土から出るか出ないかという短い期間なのです。

旬の時期

たけのこは春から初夏が旬の時期ですが、竹の種類と地域によって差があります。

旬が最も早い地域は九州と四国で、12月中旬から「早堀たけのこ」として出荷が始まります。それに次ぐ地域は京都で、2月中旬から収穫されるようです。

たけのこの主流であるモウソウチクの場合、安くておいしいものが出回るのは3~4月です。細いたけのこのハチクやマタケは4月中旬~6月、北日本が産地の根曲がり竹は5月中旬に旬を迎えます。

たけのこに含まれる栄養素

たけのこはかつて栄養素がない食材といわれていましたが、近年ではたけのこの栄養価が見直されています。そこで、たけのこに含まれる代表的な栄養素について見ていきましょう。

食物繊維

たけのこの主要な栄養素は、独特な食感のもとになる食物繊維です。食物繊維は消化吸収できないため本来は栄養素に含まれませんが、近年では第6の栄養素として見直されています。

不溶性食物繊維は、腸内環境を整える効果があり、便秘解消につながります。便秘解消は老廃物の排出ができるので、美容効果も期待できるでしょう。また、コレステロールの吸収や血糖値の上昇を抑える効果、大腸がんの予防なども期待されています。

食物繊維の歯ごたえに加え、消化器官で膨張する効果により、少量でも満腹感が得られてダイエット効果も期待できます。

ビタミン類

含有量は少ないものの、たけのこには豊富な種類のビタミンが含まれています。

ビタミンB1は疲労回復効果、ビタミンB2は新陳代謝の促進や脂肪燃焼効果、細胞の再生といった効能があるとされており、ダイエットや美肌に効果が期待できます。

また、抗酸化作用があるビタミンEも含まれており、老化防止や生活習慣病の予防も期待できます。

チロシン

たけのこの節にある白い塊に含まれているのが、チロシンという栄養素です。
チロシンはアミノ酸の1種で、ドーパミンやノルアドレナリンといった、神経伝達物質の原料になる栄養素です。ドーパミンには脳や神経の動きを活発になり、やる気が向上することによってストレス緩和やうつ病の改善につながります。

実はたけのこの食べすぎは良くない?

様々な栄養素を含むたけのこですが、実は食べすぎるとかえって体に良くないのです。そこで、食べすぎた場合に起こる、代表的な症状を紹介します。

便秘や下痢など

不溶性食物繊維は腸の働きを活発にするため、便秘解消に効果的です。しかし、不溶性食物繊維を摂りすぎると腸内に長く溜まってしまい、水分が吸収されすぎて便が固くなって便秘になることがあります。

また、不溶性食物繊維を大量に摂ると、腸の働きが活発になりすぎて、下痢や腹痛を起こすこともあるので注意しましょう。

肌荒れ

チロシンは、メラニン色素を多く作りだす作用があります。メラニンは紫外線から人体を守る働きがある一方、量が増え過ぎるとシミやそばかすが濃くなる原因になります。

その他の症状

他には、口の中がイガイガする、皮膚のかゆみや腫れ、気管支喘息といった症状もあります。これは「仮性アレルゲン」と呼ばれる症状で、たけのこを食べすぎるとこういった症状を引き起こしてしまうおそれがあります。

たけのこを下処理する際に、十分加熱して灰汁をしっかり取り除けば、仮性アレルゲンの症状を予防することができます。

たけのこの正しい食べ方!

たけのこを食べすぎると体に悪影響を及ぼしますが、どれくらいの量が食べすぎにあたるのでしょうか?そこで、1日に食べていい適量と、正しい下処理の方法を紹介します。

1日に食べてよいたけのこの適量

1日に食べてよい適量は、穂先なら1/3、根本なら3センチほどが目安となります。自分で調理する場合は量を把握できますが、外食などで調理されたものを食べる際は、小鉢に軽く盛った程度に抑えるといいでしょう。

たけのこのオススメの食べ方

たけのこは掘りたてなら灰汁やえぐみが少ないものの、時間が経つとえぐみが増していきます。たけのこをおいしく食べるためには、手に入れたらすぐに下処理をして灰汁を抜くことが大切です。そこで、正しい下処理方法の手順と、おすすめの食べ方について見ていきましょう。

・たけのこの下処理方法
準備するものは、大きな鍋、米ぬかをひと握り(または米のとぎ汁)、赤唐辛子1本、たけのこが被る量の水です。

たけのこは根元の固い部分と穂先を5~6センチほど切り落とし、縦に2~3センチの深さの切れ目を入れておきましょう。縦に切れ目を入れておくと火が通りやすくなり、出来上がりに皮を簡単に剥くことができます。

鍋にたけのこ、米ぬか、赤唐辛子、水を入れたら強火にかけます。沸騰したら落とし蓋をして、吹きこぼれないように弱火で40~1時間以上茹でましょう。たけのこの大きさで時間が変わるので、小さいものは時間を少なく、大きいものは時間を増やすなどして調節してください。

時間が経過したら、固い根本の部分に竹串を差してみて、スッと通れば茹で上がりです。ただし、たけのこは茹で汁から出さず、入れたまま冷ましてしっかりと灰汁を抜きましょう。完全に冷めてから水洗いして、外の皮を剥いたら下処理は完了です。

・たけのこのおいしい食べ方
たけのこは穂先が一番やわらかいくおいしい部分なので、炊き込みご飯や天ぷらなど、さまざまな料理に使えます。根本は穂先よりも固いので、煮物や炒め物に適しています。

下処理済みのたけのこは水に入れて冷蔵庫で保存すると2~3日は持つので、和食だけでなく、洋食や中華など、さまざまな料理に使うのもおすすめです。

まとめ

代表的な春の味覚のたけのこは、食物繊維をはじめとする栄養素が豊富に含まれています。しかし、食べすぎるとかえって体に悪影響を及ぼすので、1日分の適量を把握し、食べすぎないように心がけましょう。また、正しい手順で下処理をすると、灰汁がないおいしいたけのこが食べられます。やわらかい穂先と歯ごたえのある根本で食べ方を変えるのもよし、和食だけでなく中華や洋食にするもよし、春が旬のたけのこをおいしく食べてみてはいかがでしょうか?

また、たけのこを使用したおすすめレシピをご用意しています。定番の和食や一味違うアレンジレシピを紹介していますので、春が旬のたけのこを味わい尽くしましょう。

■レシピページ
・「日本橋ゆかり 三代目 野永喜三夫レシピ」たけのこごはん
https://www.ninben.co.jp/recipe/cat/cat2/post-100.html
・たけのこご飯
https://www.ninben.co.jp/recipe/cat4/cat1/-1-61.html
・春野菜たっぷりプレート
https://www.ninben.co.jp/recipe/cat/cat2/post-25.html
・たけのこと水菜の煮びたし
https://www.ninben.co.jp/recipe/cat4/cat/-yome-25.html
・あさりと筍の春の炒め煮~サラダ風~
https://www.ninben.co.jp/recipe/cat4/cat/-yome-79.html
・春野菜のマスタードポトフ
https://www.ninben.co.jp/recipe/cat4/cat1/-yome-37.html

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