鰹節のだしがらでおいしいアレンジレシピ!
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だしがらにはまだまだ栄養が残っている
和風だしを取るためには、たっぷりと鰹節を使います。鰹節を使えば値段もそれなりにかかりますので、顆粒だしよりも割高感は否めません。コストを考えるともったいないと感じるかもしれませんが、それはだしをとっただけで捨ててしまう場合です。だしがらを食材として捉えれば、最後まできれいに使い切ることができますよ。
鰹節だしをとるとき、和食の世界では二度に分けて鰹節を活用します。一番だしは豊潤な香りと自然な旨味を、二番だしでは、一番だしではとりきれないあっさりとした鰹節の旨味を感じることができます。
このことからも、鰹節は一回だしをとっただけではまだ旨味が残っているということが伺えます。例えば、昆布との合わせだしに一度使用しただけの鰹節は、まだまだ有効活用が可能ということがわかりますよね。
また、旨味の部分とは別に、鰹節にはさまざまな栄養成分が含まれています。だしとして摂取することができない栄養素は、鰹節そのものを食べることでその栄養素を丸ごと摂取できるというメリットがあります。
だしがらに含まれる栄養成分について
もちろん、栄養的な部分だけを見ると、だしを取る前の鰹節のほうが優れてはいるのですが、だしがらでも十分な旨味と栄養を摂取することができるのです。そういった点を踏まえると、だしがらを活用せずに捨ててしまうのはあまりにももったいないことのように感じるのではないでしょうか。
・種類によって違う鰹節のだしがら
家庭で一般的に使われているのは鰹節を薄く削ったタイプの鰹節ですが、厚みのある厚削りタイプの鰹節も存在します。どちらの鰹節を使うかによって適した料理が異なるので、使った鰹節に合わせて用途を決めていくと良いでしょう。
<厚削り>
定番の佃煮やハンバーグの具材、かき揚げなど幅広い料理に使えます。繊維を断ち切るように糸状に切ってからみじん切りにして使いましょう。小さく切るほど食べやすくなるので、好みに合わせて大きさを決めるとよいでしょう。
<薄削り>
一度冷凍をしてから解凍し、みじん切りにして使うのがおすすめです。半解凍の状態が1番切りやすいです。煮物や味噌汁など普段の和食を少しグレードアップさせたいときに活用しましょう。
だしがら活用レシピの紹介
・体に優しい天然ふりかけ
【材料 (作りやすい分量)】
鰹節のだしがら 50g
白ごま 適量
酒 大さじ1と1/2
醤油 大さじ1と1/2
砂糖 大さじ1/2
水 大さじ1/2
【作り方】
1. 鰹節は水気を切って、みじん切りにする。
2. フライパンに鰹節と酒、醤油、砂糖、水を入れ、水分がなくなるまで炒り煮する。
3. 白ごまを加えて完成。
・にんじんとキャベツのおかかあえ
【材料(4人分)】
キャベツ 250g
にんじん 50g
塩 適量
鰹節のだしがら 80g
白ごま 大さじ1
醤油 大さじ2
砂糖 大さじ1
ごま油 大さじ1
【作り方】
1. キャベツとにんじんを千切りにして塩もみをし、水分を出してから絞っておく。
2. キャベツとにんじんに鰹節のだしがら、白ごま、醤油、砂糖、ごま油を加えて混ぜて完成。
・だしがら入りハンバーグ
【材料 (4人分)】
合挽き肉 400g
玉ねぎ 中1個
サラダ油 大さじ1
パン粉 20g
牛乳 80cc
塩、砂糖 それぞれ小さじ1/2
鰹節のだしがら 50g
【作り方】
1. 玉ねぎをみじん切りにして、油をしいたフライパンで飴色になるまで炒め、粗熱を取っておく。
2. パン粉を牛乳に浸して柔らかくする。
3. ひき肉と1、2の材料、塩、砂糖、鰹節のだしがらを合わせる。
4. 作りたい大きさに成形し、型崩れを防ぐために片面の中央を窪ませる。
5. 薄く油をしいたフライパンで、片面ずつ焼き上げる。
6. お好みのソースをかけて完成。
このように、だしがらはさまざまな料理に加えて楽しむことができます。旨味や栄養価アップのプラスαとして使ってみましょう。
余すことなく使える鰹節の魅力!
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執筆監修者:片村優美
大学卒業後、管理栄養士免許取得。
2つの病院に勤務し、糖尿病や高血圧、腎臓病などの様々な疾患で悩まれる患者様に対して栄養指導などを行ってきました。
現在は、レシピ開発や健康・ダイエットに関するコラム執筆などのお仕事を行っています。