内祝いについて、名前をよく聞くことはあっても、詳しくは知らないという人もいるでしょう。内祝いとはそもそも、どのような時に贈るものなのでしょうか。
・お祝いのお裾分けとして贈る内祝い
内祝いの「内」は身内を表します。入学や七五三、就職や結婚など人生の節目になるような、なにか喜ばしいことがあったときに、その喜びをお裾分けするため、家族や親戚、お世話になった人などへ贈り物をするのが内祝いです。
本来はこのように、「嬉しいことがあった人が、身内へ贈るお祝い」という意味でしたが、現在では「お祝いを頂いた場合に、そのお返しとして贈る」という意味合いが主流になっています。ちなみに、内祝いは本来、見返りなく喜びを分かち合うために贈る品です。たとえお返しとして贈る場合であっても、「お返し」とは伝えずあくまで「内祝い」として贈るのがマナーです。
・内祝いの種類
内祝いにはいくつか種類があります。主なものをいくつかご紹介しましょう。
◆結婚内祝い
代表的な内祝いのケースには、結婚があります。結婚した場合に、新郎新婦が披露宴にお招きした方への引き出物ですが、これも実は内祝いの1つです。お招きできなかった方からお祝いをいただいたときは、内祝いとしてお返しするのがマナーです。のし紙には、ご両家の名字または新郎新婦のお名前を連名で入れるのが一般的です。
◆出産内祝い
出産のお祝いを頂いたときは、のし紙に生まれた赤ちゃんの名前を入れて内祝いを贈りましょう。
この場合、頂いたお祝いの半額を目安にするのがいいでしょう。
◆新築内祝い
家を新築したお祝いを頂いたとき、新築内祝いとしてお礼状と共にお返しの品を贈るのがマナーです。ちなみに、本来の新築内祝いは家のお披露目として、相手を新居に招いて食事や手土産でもてなすこととされています。
◆開業内祝い
店などを開いたお祝いとして贈る、開業内祝いもあります。結婚式と同様、お披露目パーティーなどを開いた場合は、出席者に対して引き出物を贈ることで内祝いとすることができます。出席していないもののお世話になった人には、後日お礼状と共に内祝いの品を贈りましょう。
◆快気内祝い
病気や怪我から快復して退院したとき、快復したことの報告と共に、お世話になったり、お見舞いに来ていただいた方へ贈るのが快気内祝いです。病気や怪我がなくなったお祝いなので、同じように消えてなくなる消耗品を贈るのが良いとされています。